女性の親子が耳打ち「来てしまいました」…ロッテの離島キャンプ、規制線の外から見学
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　球団が無観客開催を広く告知していたこともあって、キャンプ地内でファンらしき姿はまず見かけなかった。ただ、キャンプ序盤のある日、二軍が練習する球場の近くで、グラウンドへじっと視線を送る女性の親子に出会った。
石垣島在住の母親（６０）と娘（３６）だ。声をかけると、「少しでもキャンプの雰囲気を味わえればと思って、来てしまいました」と耳打ちしてくれた。

関西出身で、鳥谷敬選手の大ファン。阪神でプレーしていた頃からひいきにしており、昨年３月にロッテへの入団が決まって以来、今年のキャンプを心待ちにしていたのだという。
無観客開催が決まり、二人そろって「ショックを受けた」というが、衝動は抑えきれない。手のひらサイズの双眼鏡を手にした母親は「前に立っている報道陣の脚の間から、少しだけ（鳥谷選手の）姿が見えました」と興奮気味だ。
規制線として張られたロープの内側には踏み込んでいないだけに、近くの警備員も困惑を隠せない。